2012年4月26日木曜日

認知症: EBPT雑記帳


認知症の機能的分析に基づく介入(Functional analysis-based interventions)と言う言葉を恥ずかしながら初めて聞いたので少々調べてみた。定義(Moniz-Cook et al 2008,Cochrane Library)としては、以下の3つを満たすものとされる。
1.専門家による認知症の行動の原因や満たされない欲求の解明を含む介入
2.この解明に基づき個別的に適合されたケアパッケージ
3.介入は専門家の見守りや協力によって家族や介護スタッフが提供する

ここでいうFunctinalを"機能的"と訳すとわかりにくいかも知れない。意味としては、"関係"と言った方が通じやすい。つまり、認知症の行動症状とその原因についての"関係"を分析することである。


過去の肥満artcles

具体的には、家族や介護スタッフの指導・教育の強化、Person Centered Care (PCC) 、Dementia Care Mapping (DCM)等

認知症の対応困難な行動に対する機能的分析に基づく介入
Functional analysis-based interventions for challenging behaviour in dementia.
Cochrane Database Syst Rev. 2012 Feb 15;2:CD006929.


減量の相棒を見つける

目的:認知症患者の機能的分析に基づく介入の効果について検討する(システマティックレビュー)
結果:
18の臨床試験が抽出された。介入の期間や時間に幅があり、介入の適切な評価が困難であったが、概して、行動症状と介護者の反応(介護負担とうつ症状は除く)に対してポジティブな効果が認められた。これらの効果はフォローアップでは認められなかった。

コメント:
機能的分析に基づく介入は、複数の要因を含む介入であるとともに、対象が家族や介護スタッフ、また、認知症の患者も施設入所や在宅であるというように幅が広いため、統合し分析することは困難なようである・・・


アメリカの数の子供のための肥満率

調べてみるといくつかわからない言葉も出てきたので整理!

○PLST(Progressively lowered stress threshold model)[Hall and buckwalter(1987)]ストレス刺激閾値漸減モデル:
認知症患者のストレス閾値、ストレッサー(不適切な刺激、過剰な外需、物理的なストレッサーと環境/方法/介護者の変化)と認知症患者の機能障害行為との相互関係に焦点を当てた理論から得た介入の方法:ストレッサーの減少、除去とコントロール。

○NDB(Need-Driven dementia-compromised Behavior Model)[Algase et al.(1996)]:
認知症患者の行動は背景因子と基底因子によるものである。



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